株式会社デュアルタップのマンショントリビア

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建物の地震対策について

日本は地震が多いということは周知の事実ですが、なんとその回数は1年間の平均で5000回以上となっていて、世界中で起こる地震の約10分の1が日本で発生しているのだそうですよ。

ですので、日本の建築技術は地震をどのように耐えるのかが重要となっていて、現在の建物の地震対策としては、「耐震」「免震」「制震」の3つに大別することができます。

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文字通り読み解くとすれば、「耐震」が地震に耐える、「免震」が地震を免れる、「制震」が地震を制するとなりますが、具体的にはどのようになっているのかを勉強してみましょう。

まず、「耐震」というのは、柱や梁、壁などのの構造部材とその配置によって、建物に対して強度を与え、揺れに耐える方法で、これは明治時代から研究され続けています。 また、3つの中でも一番コストがかからずに済みます。

「免震」は、1970年頃から技術開発が進められ、1995年の阪神淡路大震災以降に採用されることが多くなっています。 特徴としては、地震による損傷がほとんどないことから「長寿命建築」ともいわれていて、役所や病院など公共性の高いビルにはよく採用されています。 コスト面で言えば、「免震」「制震」ともに「耐震」と比べると3%~10%かかってしまうのですが、「免震」の場合は、さらに装置や部材などの定期点検が義務付けられています。

「制震」についても「免震」と同じく、阪神淡路大震災から採用されることが多くなってきて、1960年頃から研究されています。 とはいえ、こちらは、地震による揺れに加え、風による揺れに対しても対応していることから、超高層ビルなどの風の影響を受けやすい建物に採用されています。