株式会社デュアルタップのマンショントリビア

マンションに関する雑学や豆知識などを紹介していきたいと思います。株式会社デュアルタップ

2016年、首都圏新築マンションの平均販売価格

2016年の首都圏の新築マンションの平均販売価格はサラリーマンの年収の10.68倍だったのだそうです。

これは、調査会社の東京カンテイの発表によるもので、70平方メートル換算のマンション販売価格を、県民経済計算を基に推計した雇用者1人あたりの平均年収で割って算出したとのことで、16年の首都圏の新築マンション価格(70平方メートル換算)は、5,511万円と前年比で2%も下がったのだそうです。

その一方で、16年の首都圏の築10年中古マンションの年収倍率は7.13倍と0.44ポイント上がり、7倍台というのは23年ぶりの水準なのだとか。

しかし、首都圏においては、新築マンションの価格が上昇し、サラリーマンに手が出しにくい水準が続いているのだそうで、家計に余裕のある共働き夫婦やシニア層が利便性の良い物件を好んで購入する傾向が強まっているため、郊外の立地条件がいまいち人気がないのだそうです。

時代の流れとともに、夫婦の在り方が大きく変わってきていますし、より一層、都市集中型が加速しそうですね。

投資用マンション11年ぶり高値

投資用不動産の価格上昇が続いています。

調べによると、マンション1室の価格は4~6月の全国平均で1550万円となっていて、今年の1~3月に比べ3.8%も高くなっていて、この高値は2006年1~3月以来なのだそうです。

f:id:dual_tap:20170714175905j:plain

どうやらこの流れは、中国人投資家の購入によるものなのだそうで、その理由としては、現在、中国では不動産価格の高騰が続いていて、それと比較すると日本の物件は割安に映るのだそうです。

2020年の東京オリンピックパラリンピックまでは活況との見通しがなされているので、早急にこの流れが止まるようには思えませんが、日本は人口減少時代に突入しており、人気物件とそうでない物件の格差が生まれそうですね。

リノベーションによって、生まれ変わる物件もありますし、いかにリフォームできるかが、市場のニーズに応えられるかどうかがかかってきますね。

中古マンションの人気

中古マンション市場が盛り上がっているのだそうで、2016年は首都圏の成約件数で中古マンションが新築マンションを上回ったのだとか。

新築マンションの価格が高いということもあるようですが、それ以外にも中古マンションが人気の理由があって、中古マンション自体の価格面でのメリットはさることながら、どうやら中古マンションをリノベーションすることで、自分好みの家にしたいという需要が高まっているのだそうです。

f:id:dual_tap:20170516153457j:plain

これは確かに一理ありますよね。

新築マンションの内装は、当然の如く素敵な見栄えですし、見れば購入したいなと思ってしまいがちですが、実際のところ、既に持っている家具のことなどを考えると、どうしても「そぐわない」なんてこともしばしば。

さらには、内装自体が全て決まっているので、「あのキッチンがオープンカウンターだったらな・・・」とか「子ども部屋がもう少し広ければ・・・」なんて、細かい要望が出てきたりもします。

そんな中、中古マンションの場合は、リノベーションすることを前提での購入のニーズもあり、その金額たるや、新築並みの費用を払うことも厭わないことが多いのだそうです。

確かに自分好みの家になるのであれば、お金を出す価値もありますからね。

また、中古マンションは、築15年のものが狙い目のようで、この頃に建てられたマンションは、比較的立地の良いマンションが数多く存在しているのだとか。

新耐震基準の1.25倍の強度を持つ「耐震等級2」というマンションもこの頃に数多く作られているのだそうで、昨今の新築マンションの偽装問題のことを考えると、既に年数を耐えてきた中古マンションのほうが安心感があるのかもしれませんね。