文京区のマンション、建築確認の取消
文京区にある建設中の分譲マンションが、避難設備の不備によって建築確認を取り消されたそうです。
建築確認の不備をうけた場合、その不備を直し再度建築確認を受けるということになるのですが、このマンションの場合、そうは簡単な問題じゃなさそうです。
というのも、このマンションは地上8階、地下2階の建物なのですが、まず建築確認の取り消された理由が「駐車場と地上の高低差が2.5メートルあるにも関わらず、直接の通路が車用のスロープしかなく、避難時に有効に機能するとは認められない」とのことで、この場合、避難階段などを設置し、再度建築確認を行ってもらえばいいのですが、今度はマンションの高さが問題になってくるのです。
文京区は平成26年3月17日に「絶対高さ制限を定める高度地区の指定に関する都市計画」を告示・施行しており、その基準に合わせるとこのマンションは高さ制限を超えており、約2階分の高さを減築しなければならないのです。
建物はほぼ完成しているとのことですから、これを削るということは安全面を考えてみても、ほぼ不可能に近いでしょうね。
また、悪いことにこのマンションは販売も全て完了しているとのことですから、購入者はたまったものではありませんよね。
約5000万円から2億円超の物件のようですし、現在は、デベロッパーと購入者の間で話し合いが行われているようですね。
しかし、一度建築確認を得たあと、取り消されるなんて、ちょっと行政にも問題があるのではないでしょうかね。