株式会社デュアルタップのマンショントリビア

マンションに関する雑学や豆知識などを紹介していきたいと思います。株式会社デュアルタップ

中古マンションの人気

中古マンション市場が盛り上がっているのだそうで、2016年は首都圏の成約件数で中古マンションが新築マンションを上回ったのだとか。

新築マンションの価格が高いということもあるようですが、それ以外にも中古マンションが人気の理由があって、中古マンション自体の価格面でのメリットはさることながら、どうやら中古マンションをリノベーションすることで、自分好みの家にしたいという需要が高まっているのだそうです。

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これは確かに一理ありますよね。

新築マンションの内装は、当然の如く素敵な見栄えですし、見れば購入したいなと思ってしまいがちですが、実際のところ、既に持っている家具のことなどを考えると、どうしても「そぐわない」なんてこともしばしば。

さらには、内装自体が全て決まっているので、「あのキッチンがオープンカウンターだったらな・・・」とか「子ども部屋がもう少し広ければ・・・」なんて、細かい要望が出てきたりもします。

そんな中、中古マンションの場合は、リノベーションすることを前提での購入のニーズもあり、その金額たるや、新築並みの費用を払うことも厭わないことが多いのだそうです。

確かに自分好みの家になるのであれば、お金を出す価値もありますからね。

また、中古マンションは、築15年のものが狙い目のようで、この頃に建てられたマンションは、比較的立地の良いマンションが数多く存在しているのだとか。

新耐震基準の1.25倍の強度を持つ「耐震等級2」というマンションもこの頃に数多く作られているのだそうで、昨今の新築マンションの偽装問題のことを考えると、既に年数を耐えてきた中古マンションのほうが安心感があるのかもしれませんね。

不動産に関する統計数値

日本の空き家は全国で約820万戸にも及ぶのだそうで、この数字は年々増加傾向にあります。

まぁ、空き家が年々増加の一方にも関わらず、都心ではタワーマンションやビルの建て替えなどがあちらこちらで行われており、不思議でなりませんよね。

2015年に施行された「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されてからほぼ2年が経過していますが、じつのところ、各市町村で積極的に空き家等対策計画の策定を行っているところは全国比率でわずか6%なのだそうで、この数字を見る限り、如何に国の実行力がないのかがわかりますね。

まぁ、そもそも国のアナウンスもしっかりとなされていませんし、いまいちわかりにくいというのが一番の問題ですよね。

そもそも空き家の増加で懸念されるのが、きちんとしたメンテナンスが行き届いておらず風化してしまい、家屋が雨や台風などの自然災害により倒壊する恐れがありますし、その他にも放火されたり、最悪の場合、不法入居者が住み着いてしまうなどの危険性もあります。

これにより治安の悪化も考えられますし、いまのうちから対策はしておきたいですね。

とはいえ、空き家を取り壊すにも数百万円単位のお金がかかってしまいますし、その負担を考えると、なかなか対処することに踏み切らず、空き家のまま放置しておくことになってしまいます。

全国各地では、そのような空き家をデーターベース管理する「空き家バンク」制度の導入が進んでいるようですので、もっと国が本腰を入れて、未来の日本をしっかりと見据えてもらいたいものです。

定期借地権付マンション

マンション販売には様々な形態がありますが、契約期間が設定されていて、その期間が終了したら、マンションを取り壊し更地にして返還しなければならないという定期借地権付マンション、いわゆる定借マンションというものがあります。

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「そんなマンション、普通買わないだろ??」なんて思われがちですが、実はこの定借マンションにも少なからずメリットがあって、まず第一に分譲価格が安いということが挙げられます。

例えば、所有権付きマンションと比べると2割~3割ぐらいは安い価格帯となっていることが多いようですし、土地代が含まれていないということもあり、固定資産税・都市計画税が不要になるうえ、土地を取得した際にかかる不動産取得税も一切不要です。

この定借マンションは、概ね以下のような3つのタイプに分けることができます。

一般定期借地権
借地期間を50年以上に設定されていて、期間満了時に借主は建物を取り壊し、土地を返還するというもの。

建物譲渡特約付借地権
契約後30年経過した時点で土地所有者が建物を買い取ることを約束したもので、建物を買い取ることによって借地権がなくなります。

事業用定期借地権
借地期間が10年以上50年未満のもので、事業用の建物を建てて利用することが許されていて、住宅としては使えない。

とはいえ、デメリットもないわけではなく、まずはいずれ解体されるということから、住む場所がなくなってしまうということが一番に上げられます。

とはいえ、最近では、老後は田舎に引っ越すということも流行しているようですから、リタイアするまでは駅近で、職場にも近い場所で定借マンションに住んでおき、その後は田舎に行くというプランを持っていれば、これこそ最適なマンションといってもいいでしょうね。

メリットの中で土地の固定資産税を払わなくていいということを上げましたが、その代わりにかかるものとして地主への地代がかかってくることになります。

また、保証金というものが必要となり、これは一般的な賃貸契約で言うところの敷金のようなものとなっていて、土地を借りるにあたり最初に支払っておき、土地を返すタイミングで返還されることになります。

あと大きなでデメリットとしては、住宅ローンが借りづらいというものがあり、担保となるものがいずれなくなってしまうことがわかっているのですから、借りられる金融機関が限られてきますし、金額も多くな望めないでしょう。

とはいえ、人生プランがしっかりとできているのであれば、デメリットばかりのものではないということが言えるでしょう。